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Channel: スポーツナビ+ タグ:血統
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馬券を買わなきゃハドソンシチー! ~2012/10/14の新馬戦勝ち馬血統チェック~

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記事のタイトルがしょうもないダジャレに侵食されつつあるのはいかんなあ。・10/14/東京4R/2歳新馬/芝1600/サクラグランレーヴ(父アルデバランII 母サクラエンプレス 母父サンデーサイレンス)評価★★★★☆☆☆☆☆☆スタートで各馬バラける中落ち着いて先行策を取る。道中極端なスローになるも折り合いはつき、直線に向くとしぶとく伸びて勝利をもぎ取る。父は醍醐ファームの生産馬…ではなくアメリカ産馬で北米のチャンピオンスプリンター。今年本邦初年度産駒デビュー。今時珍しいミスプロ直仔の種牡馬。既に外国産馬としてダノンゴーゴー(ファルコンS)らが日本で結果を残している。母は中央未勝利→園田で1勝→中央出戻りも未勝利で引退という競走生活を送った。その半兄にサクラチトセオー、半姉にサクラキャンドルがいる他、近親に重賞4勝馬サクラメガワンダーなどがいる。勝ちタイムである1分40秒5は1986年以降の東京競馬場の同条件・良馬場の新馬戦で最遅。ここまで遅いと逆に大物なのではないかとすら思えてくる。遅い勝ちタイムの新馬戦と言えば私は真っ先にメジロブライトの新馬戦が思い浮かぶのだが、あのレースって後から振り返ると結構レベルの高い面子だったし、最後の1ハロンが11秒1と当時としては結構速かったんだよね。今回も上がりはなかなか速いのだけど、メンバーのレベルは正直…と言ったところだろうか。次走ではペースの違いに戸惑いそうだし、叩いて向上する血統でもないので未来は決して明るいとは言えないだろう。日本産のアルデバラン産駒はこれで新馬勝ち2頭目。早熟性が売りのはずなのだが現状はやや苦しんでいる。繁殖のレベルもあるだろう。この馬は同父の馬の中では良血の部類に入るだろうか。ダノンゴーゴーはRaise a Nativeの3×4(とNashuaの4×5)が強く主張する配合なのだが、母方の影響力が薄い父と言うこともありそれが良い方向に出ていた。それと比べるとこの馬の血統はちょっと綺麗にまとめ過ぎかな、という印象。体質面の問題は少なそうだが競走能力上の強みも少ないか。距離は短縮した方が安定しそうだ(これは父の産駒の特徴でもある)。おそらく芝向きで砂を試すのは頭打ちになってからで良い。・10/14/京都4R/2歳新馬/芝1400/ハドソンシチー(父マンハッタンカフェ 母イソノフォーティ 母フォーティナイナー)評価★★★★★★☆☆☆☆ピンク帽の外枠からスタート良く飛び出し先行。逃げ馬を外から眺める形に。そのまま直線へ向かうと鞍上水口騎手は必死の鞭。それに応えて伸び後続を振り切る。本馬は5番仔だが兄弟に中央で勝ち星を挙げた馬はいない。いとこにモンストール(新潟2歳S)。母は中央で勝てずに佐賀へ転出。当地で4勝を挙げるも下級条件でくすぶったまま引退した。その母であるイソノルーブルは1番人気に支持された桜花賞で落鉄しマスコミからシンデレラになぞらえられたが、松永幹夫に導かれオークスで戴冠。ファンの喝采を浴びた。エーシンレンジャーが人気になっていたが、同馬はいかにもダート向きと言う馬体と血統であり、この結果も納得と言ったところ。取り立てて良血馬はいなかったし、減量騎手が騎乗し配合の妙味溢れるハドソンシチーは穴馬としての買い要素がタップリだったと言える。マンハッタンカフェと相性の良い血と言うと、Sadler's Wells、Blushing Groom、Nijinskyなどが挙げられるが、本馬はフォーティナイナーとラシアンルーブルを母方に持っており、これもなかなかどうして具合が良い。前者はTom Rolfeが軽めにクロスされるのがプラスに働くのだろうか。後者はアートサハラ(羽田盃・ジャパンダートダービー3着)の母の父として知られる。その両方を持つ本馬は見所があると言えそうだ。昔懐かしのイソノルーブルの孫。オークス馬イソノルーブルの産駒が何故かダートの短距離馬ばかりだったことは「イソノ家の謎」として知られている(古典的なネタでスマン)。まあ単にラシアンルーブルのパワーがテスコボーイ、ナスアローのカッとなる気性と結び付いてそうなっただけだろうけど。この馬は芝1400で勝ち上がったが、あまりキレるタイプではなさそうなので、将来芝からダート短距離~マイル近辺へ活躍の場を移す可能性はあると思う。それに広いコースよりも小回りの方が良さそうでもある。クラシックは距離的にごまかしの利く3歳時でもちょっと厳しいかな。大望を抱かせるというよりも長く稼いでくれそうな馬なので一口馬主の方にとっては良いのでは。何はともあれなかなか面白い素材だとは思います。・10/14/京都5R/2歳新馬/芝2000/トウシンモンステラ(父キングカメハメハ 母ピンクパピヨン 母父サンデーサイレンス)評価★★★★★★☆☆☆☆ 8番人気。スタート良く出るも抑えて馬込みに入れる。3コーナーではまだ進出せず内にいたが、4コーナーで馬群がバラけると進路が開け川田騎手が豪快なフォームで追い込み最後はウオッカの全弟タニノタキシードとの追い比べを制す。全兄にラジオNIKKEI賞3着馬カフナ。母は中央2勝、クイーンC4着などの戦績を残し、鞍上河内洋現調教師で秋華賞にも出走したことがある(10着)。その半妹にオークス2着のベッラレイア。母の母マリスターIIはアメリカのG1デルマーオークスで2着がある実力馬で、ノーザンファーム有数の繁殖牝馬として知られる。調教で動いていなかったらしく人気薄だった。ペースアップした3コーナーで置いてかれるかと思ったがその後の末脚は見事。メンバーのレベルもなかなか高そうで、良血と言うこともあって期待は高まる。キングカメハメハ×SS牝馬は今をときめく好配合。勝ち上がり率の高さやコンスタントな活躍、成長力に定評がある。ただ、私が欲張りだからかもしれないが突き抜ける印象があまりないのも事実であり、キレ味でもディープインパクト産駒などと比較すると多少見劣りする。本馬は母母父がNijinsky産駒のBaldskiで母母母父がテディ直系のArgumentだと言うこともあり、その影響かパワーはあるだろうが走りを見てもややズブそうではある。反面エンジンがかかればロングスパートを決められるタイプでもあるだろうし、芝向きの末脚も持っていそうだ。飛びぬけて強いという印象もないが兄のカフナと同等かそれより上ぐらいは活躍してくれるのではないだろうか。身が入るのは3歳春以降で中距離の締まったペースの方がより強そう。・10/14/新潟5R/2歳新馬/芝1600/アルマシャウラ(父アドマイヤムーン 母ティリオブストラッフォード 母父Deputy Minister)評価★★★★★★☆☆☆☆立ち遅れ気味のスタートも緩い展開の中スーッと進出し4コーナーではいつの間にか好位につける。そこから長く良い脚を使い最後はビーナストリックに半馬身差つけて勝ち名乗り。父は昨年の新種牡馬。母はアメリカ産の輸入繁殖牝馬で当地では6戦して勝ち星なし。産駒は中央でそれなりに勝ち星を挙げており、アルマシャウラは9番目の産駒に当たる。近親にシンザン記念を勝ちダービーで3着に入るも非業の死を遂げたアントニオバローズがいる。牝系を遡るとNatalmaに辿り着く。 33秒3と速い上がりは新潟外回りのコース形態と前半のスローを考えればそこまで驚くほどのものではないとは言えど、素質を感じる勝ち方だった。ただ、ルゼルの仔が3着に粘っちゃうところなどを見るにあまりレースレベルは高くないかも。インブリードはHaloの4×4やNatalmaの6×5×4など多彩。アドマイヤムーンはどうやらHail to Reasonを持った繁殖牝馬との相性が良好なようで、レオアクティブやセイクレットレーヴ、ファインチョイスと言った辺りが成功例である。この馬もそれらに続きたいところ。締まったペースよりも緩いペースの方が合っていそうな馬。コースも広い方が良いだろう。初戦限りの馬ではおそらくないだろうが、次走は上のレースのペースに対応できるかどうかがカギとなる。アドマイヤムーン産駒は軒並み芝向きに出ているということもあり、この馬も当面は芝を使い続けるべきだろう。距離適性は1200~1800と言ったところだろうか。

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